SNSを提案してみよう|認知拡大と集客導線の強化が狙える
ホームページ制作にSNS運用を組み合わせるメリットは、ホームページへの流入を強化できる点です。
SNSの特性を理解しているWeb制作者であれば、制作だけでなく「集客を意識した提案」ができるようになります。

追加で提案できる領域が広がることで、単価アップや継続案件につながりやすくなります。
各SNSの特徴の違い

各SNSの特徴の違いは、以下のとおりです。
| SNS | 特徴 |
|---|---|
| 写真・動画が中心、ビジュアル訴求が強い | |
| X(旧Twitter) | リアルタイム性が高く、拡散力も高い |
| TikTok | ショート動画で認知を獲得しやすい |
| ビジネス用途、イベント告知などに利用されやすい |
SNSはプラットフォームごとにユーザー層が異なり、発信するコンテンツの形式も変わります。

どれを選ぶかで集客の成果が変わるため、それぞれの特徴を押さえておくと提案がしやすくなります。
SNS運用を提案すべき3つの理由

SNS運用を提案すべき理由は、主に次の3つです。

SNSは、ホームページだけでは届きにくい層にもアプローチができます。
特に小規模事業者や個人店舗では、認知拡大や信頼構築の面でも相性が良く、Web制作とセットで提案しやすいサービスのひとつです。
理由①ブランドの認知拡大につながるため
SNSは、ホームページよりも多くの人へ情報が届きやすく、認知度を高めやすいのが特徴です。
SNSでは、投稿がフォロワー以外にも届きやすく、拡散によって短時間で多くのユーザーに広がる特性があります。
ホームページは「検索して見つけてもらう」のが一般的です。一方で、SNSはプラットフォームのアルゴリズムによって、興味を持ちやすいユーザーに発信がリーチされます。

ブランドを知らないユーザーにも見つけてもらいやすく、最初の接点を作る手段としても効果的です。
理由②ブランドの信頼性向上につながるため
SNSは、企業や店舗の信頼感を高めるのにも有効です。
SNSを通して、企業の人柄や空気感が伝わることで、ユーザーは親近感を持ちやすくなるためです。
また、SNSはホームページよりも情報更新が手軽なため、リアルタイムで最新情報を届けられます。

スタッフの様子や店舗の雰囲気など、日常のリアルな発信もしやすく、こうした投稿が積み重なることでユーザーの安心感につながります。
理由③集客経路の多様化に対応するため
現在はGoogle検索以外の集客経路を作る重要性が高まっています。
特に若年層では、飲食店やアイテムを探すときにGoogle検索ではなく、Instagramのハッシュタグ検索などを利用するケースが増えています。
SNSの検索結果には、実際の雰囲気やリアルな口コミが多く掲載されるため、ユーザーの意思決定に影響しやすい点が特徴です。

SNSを活用して複数の集客経路を持つことで、ホームページだけでは届かない層にもアプローチできるため、より安定した集客につながります。
SNS運用の4つのメリット

ホームページに加えてSNSを活用するメリットは、主に次の4つです。
SNSの強みを理解しておくことで、クライアントに対してより魅力的な提案ができるようになります。
メリット①拡散力が高い
SNSは、投稿が短時間で多くの人に広がりやすいのが特徴です。
ユーザー同士のシェアやリツイートによって情報が拡散され、フォロワー以外にも投稿が届けられます。
また、投稿内容がユーザーの興味関心に合致した場合は、プラットフォーム側が「おすすめ」として多くの人に表示します。

著名人やインフルエンサーに取り上げられた際は、一度に多くのユーザーへ広がり、大きな反響につながるケースもあります。
メリット②導入コストが低い
SNSは、アカウント開設が無料なため、費用をかけずに始められます。
また、広告を出したり運用代行を依頼したりしない限り、金銭的なコストはほとんどかかりません。
小規模事業者でも参入ハードルが低く、ホームページと並行して運用しやすい点が特徴です。

フォロワーが増えていくと、SNS上で求人をかけることも可能です。
従来の求人媒体よりも低コストで人材を募集できるため、運用次第では、採用費の削減にもつながります。
メリット③双方向のコミュニケーションが取りやすい
SNSは、企業と顧客の距離を縮めやすい点もメリットです。
コメントやDMを通じて直接やりとりができるため、顧客の反応をリアルタイムで把握できます。

継続的なコミュニケーションを重ねることで、ユーザーとの信頼関係を築くことができ、ファン化につなげることも可能です。
メリット④情報収集・トレンド把握に役立つ
SNSは、他の人の発信を参考にできるため、情報収集やトレンド把握にも役立ちます。
ユーザーの投稿内容や反応から、今どんなニーズがあるのか、どんな表現が刺さりやすいのかを知れます。
また、各SNSに備わっているインサイト(分析)機能を使えば、投稿ごとの反響やエンゲージメントを可視化することが可能です。

SNS上ではトレンドが常に更新されているため、旬の話題やニーズの変化をいち早くキャッチできます。
SNS運用の3つのデメリット

SNS運用を行う主なデメリットは、次の3つです。
デメリットまで理解しておくことで、クライアントに対してより納得感のある説明ができます。
デメリット①運用コストがかかる
ホームページに加えてSNSを運用する場合は、時間と労力がかかります。
SNSで集客効果を高めるには、継続的に運用していく必要があり、次のような業務が新たに発生します。
- コンテンツの企画
- 画像・動画の制作(撮影・編集など)
- 投稿作業
- コメントやDMへの返信

これらをSNS運用代行に依頼する方法もありますが、その分の追加費用は発生します。
デメリット②専門知識とノウハウが必要である
SNSで成果を出すには、プラットフォームごとの特性や運用ノウハウを理解しておく必要があります。
ユーザー層や投稿形式、アルゴリズムの仕組みなどを踏まえたうえで発信しないと、情報を届けたい相手にリーチしにくく、思うような効果が得られません。

SNSはアルゴリズムの変更や新機能の追加が頻繁に行われるため、継続的に情報をキャッチアップしていくことも必要です。
デメリット③炎上・誤解を生むリスクがある
SNSは、炎上や誤解によって企業イメージを損なうリスクがあります。
拡散力が高いため、不適切な表現や誤った情報も瞬時に広まりやすいからです。

このように、投稿に悪意がない場合でも、受け取る側の捉え方によって、企業や店舗のイメージが損なわれます。
SNSの投稿が企業の評価に直結するため、運用時には表現や発信内容に十分な配慮が必要です。

SNS運用と相性の良い業種

SNSは視覚的な訴求ができる商材や、顧客との関係づくりが重要な業種では、集客効果を見込みやすい傾向があります。
- 美容・サロン・エステ・ネイル
- 飲食店・カフェ・スイーツ系
- ファッション・アパレル・アクセサリー販売
- 観光・ホテル・旅館・地域ビジネス
- クリエイター・デザイナー・写真家などの制作系など
他にも、写真やショート動画などで、視覚的に魅力が伝わる業種であれば、SNSとの相性が良いです。

ホームページ制作を通して、クライアントの商品やサービスの特徴を理解したうえで、SNSの活用も提案してみましょう。
SNS運用代行の費用感・相場

SNS運用代行の費用は、依頼する相手や業務内容によって大きく異なります

ここではサービス内容とSNSの種類に分けて、それぞれの費用感を紹介します。
サービス内容別の相場
一般的なサービス内容別の費用相場は、以下のとおりです。
| 費用 | サービス内容 |
|---|---|
| 月額5〜10万円 | 簡易的な投稿代行(コンテンツは自社で用意)、初期設定サポートなど、実務サポート中心 |
| 月額10〜20万円 | 集客・認知度アップ目的の運用投稿コンテンツの企画・作成、広告運用の導入など |
| 月額20〜50万円以上 | 包括的な運用代行戦略立案、コンテンツ制作、広告運用、効果測定・分析レポート、定期ミーティングなど |
実際には、さらに費用に幅がありますが、「投稿作成のみ」か「SNSの運用戦略まで含めるのか」によって、料金が大きく変わるケースが一般的です。
SNS種類別の費用相場
SNSの種類と依頼先別の一般的な費用目安は、次のとおりです。
| SNSの種類 | 専門会社の費用(目安) | フリーランスの費用(目安) |
|---|---|---|
| 月約20万円〜 | 月約8万円〜 | |
| X(旧Twitter) | 月約10万円〜 | 月約5万円〜 |
| TikTok | 月約20万円〜 | 月約10万円〜 |
| 月約5万円〜 | 月約3万円〜 |
費用はあくまで目安であり、投稿数・対応範囲・制作物の内容によって大きく変動します。

Web制作者としては、SNS運用を提案する際は、どこまでを自分で対応するのか、また外部と協力して対応するのかを整理しておきましょう。
まとめ:SNSでホームページへの集客導線を強化しよう
SNSは、ホームページ単体では届きにくいユーザー層にもアプローチできる集客手段です。
特に次のような点で、ホームページ制作との相性が良いといえます。
- 認知拡大につながりやすい
- 顧客との信頼構築がしやすい
- 集客経路を増やせる
一方で、SNS運用には時間や手間がかかる点や、炎上リスクがある点には注意が必要です。

クライアントの商品やサービスとの相性も理解したうえで、最適な活用方法を提案していきましょう。
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