SEO対策を提案してみよう!AI時代にも必要なホームページ集客の基本
ホームページ制作にSEOを組み合わせるメリットは、検索エンジンからの流入を強化できる点です。

SEOの考え方を理解しているWeb制作者であれば、集客導線まで考えた提案ができるようになります。
この記事では、SEOの基本やSEO対策を行う場合の費用などを解説します。
SEOまで考えられる制作者になり、クライアントへの付加価値を高めて、単価アップや継続案件につなげていきましょう。
SEO対策とは検索結果で上位表示させる施策

SEO対策とは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで、自社のホームページを上位に表示させるための施策です。
多くのユーザーは、検索結果の上位に出てくるサイトほど「信頼できそう」「内容が良さそう」と感じやすく、上位表示されるほどクリック率が高まります。

たとえば「新宿 婦人科」や「不妊治療 東京」と検索するとします。
検索結果の1ページ目に表示されるクリニックと、2ページ目以降に表示されるクリニックでは、1ページ目の方が確実に目に入り、選ばれやすいですよね。
そのため、検索結果の上位を狙うSEO対策は、ホームページ集客において欠かせない基本施策といえます。
SEO対策の種類
実際にSEO対策に取り組もうとすると、やるべきことはたくさんあります。
| 種類 | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| 内部対策 | サイト内部の構造や設定を最適化する | HTMLタグの最適化 サイト構造の改善 表示速度の改善 |
| 外部対策 | サイト外部からの評価を高める | 被リンクの獲得 サイテーションの獲得 |
| コンテンツSEO | サイト内のコンテンツの量・質を高める | 有益な記事の作成 |
SEO対策に取り組むのであれば、すべて行うのがベストです。

ただし、最初に取り組むのであれば、自分でコントロールできる内部対策とコンテンツSEO(記事作成)から始めるのがおすすめです。
SEO対策を行う4つのメリット

SEO対策を行うメリットは、主に次の4つです。
これらを理解しておくことで、ホームページの制作時にもSEOを意識した設計ができるようになります。
メリット①長期的な費用対効果が優れている
SEO対策は、長期的に見て費用対効果が高い集客方法です。
なぜなら、広告のように出稿費用がかからず、上位表示されれば継続的にアクセスを集められるためです。
リスティング広告は掲載を止めた瞬間に集客も止まりますが、SEOはサイトが検索結果に表示され続ける限り、アクセスが入り続けます。

たとえば、あるキーワードで検索結果の上位に表示されたページがあれば、広告費をかけなくても毎日一定数のアクセスが見込めます。

時間帯や曜日に関係なく24時間ホームページが働き続けてくれる点もメリットです。
メリット②興味関心の高い顧客を集められる
SEO対策では、自社のサービスや商品に興味を持っている見込み客を集めやすくなります。
検索ユーザーは「知りたいこと」や「解決したい悩み」をキーワードとして入力しているため、もともとニーズの高い状態にあるからです。

たとえば「不妊治療 費用」や「婦人科 初診 流れ」と検索する人は、すでに治療を検討している段階にあるケースが多く、「行動する可能性が高いユーザー」と考えられます。
SEO対策を理解しておくことで、キーワードに合わせた想定読者を問い合わせや予約につなげやすくなります。
メリット③権威性を確立できる
SEO対策を継続することで、次第にその分野の「信頼できるサイト」として認識されやすくなります。
専門的で質の高いコンテンツが増えることで、解決できるユーザーの悩みが増えるからです。
結果として、Googleからも評価されやすくなり、検索結果で上位に表示されやすくなります。

SEO対策は、企業のブランド力や信頼性を高める施策としても効果的です。
メリット④安定した集客が期待できる
SEO対策を継続して行うことで、安定した集客が見込めるようになります。
一度検索結果で上位に表示されたページは、競合が極端に強い分野でない限り、大きく順位が下がることは多くありません。
もちろん、Googleの検索アルゴリズムは定期的にアップデートされるため、内容が古くなったページは順位が下がることもあります。
しかし、ユーザーにとって価値のある情報を更新しているサイトは、Googleから正しく評価されやすく、安定したアクセスを集めやすくなります。
SEO対策の注意点3つ

SEO対策を行う際の注意点は、主に次の3つです。
SEO対策は、取り組めば必ず成果が出るものではありません。状況に応じて施策を見直し、柔軟に対応していくことが大切です。
注意点①コンテンツ制作に時間がかかる
SEO対策では、コンテンツ制作に時間がかかります。
検索上位を狙うには、次のようなことを継続して行う必要があるからです。
- キーワード選定
- 質の高い記事の作成
- 公開後のアクセス解析や改善
たとえば1本の記事を作る場合でも、テーマ選びから調査、執筆、修正まで含めると、少なくとも数日はかかります。

Web制作者が1人でコンテンツ制作まで行うのは負担が大きくなるため、場合によっては外注やSEOコンサルの活用も検討してみましょう。
注意点②効果が出るまでに時間がかかる
コンテンツを作成しても、SEOの効果はすぐには現れません。
これは、Googleのクローラーがサイトを巡回し、評価が蓄積されるまでに時間がかかるためです。
実際、多くのケースでは検索結果に反映されるまでに数ヶ月程度かかります。

短期間で成果を出したい場合は、費用はかかるものの、リスティング広告を併用するといった判断も有効です。
注意点③検索順位が保証できない
SEO対策は、Googleの検索アルゴリズムのアップデートによって、順位が大きく変動することがあります。

「これをやれば必ず上位表示される」という決まった正解は存在せず、過去に効果があった施策が、現在も通用するとは限りません。
SEO対策を提案する場合は、最新動向を把握し、状況に応じて施策を見直していく姿勢が必要です。
また、検索エンジンばかりを意識するのではなく、ユーザーにとって本当に役立つコンテンツを提供することが、結果的にSEO評価の向上につながります。
SEO対策と相性の良い業種

SEOは情報の質や専門性が重視される業種ほど、高い効果を発揮しやすい施策です。
| 業種のカテゴリ | 主な業種例 |
|---|---|
| 専門性・信頼性が重視される業種 | 士業、コンサル、医療、不動産など |
| 地域密着型ビジネス | 歯科医院、美容室、整体院、クリニックなど |
| BtoB(法人向け)ビジネス | システム会社、コンサル会社、制作会社など |
業種の特性によって、SEO対策の効果は変動します。
クライアントのビジネスモデルに合わせて、SEOを軸に提案すべきかを判断しましょう。
SEO対策の費用相場

SEO対策の費用は、依頼する内容や業者によって異なりますが、一般的な相場感は以下のとおりです。
| 施策内容 | 費用相場 | 主な支援内容 |
|---|---|---|
| SEOコンサルティング | 約10〜100万円 | 戦略立案、分析、改善提案など |
| 記事作成代行 | 約10〜50万円 | 専門ライターによる記事制作(1記事あたり2〜10万円) |
| 内部SEO対策 | 約5〜30万円 | サイト構造やタグ設定など、技術的な改善のサポート |
| 外部SEO対策 | 約3〜15万円 | 被リンク獲得支援など |
Web制作者であれば、まずは内部SEO対策から提案してみるのがおすすめです。
サイト構造やタグ設定など、制作スキルを活かせるため、追加コストをかけずに価値提供ができます。

SEO対策や記事作成の外注相場を調べる場合は、ココナラなどのスキルマーケットも参考になります。
まとめ:SEO対策を提案して、ホームページからの問い合わせを増やそう
SEO対策は、ホームページをGoogleの検索結果で上位表示させるための、基本的な集客戦略です。
検索結果に上位表示されることで、次のような効果が期待できます。
- 見込み客に見つけてもらえる
- 顧客に信頼されやすくなる
- 問い合わせにつながりやすくなる
Web制作者がSEOの知識を身につけておくことで、集客を意識した設計ができるようになります。
まずは内部SEO対策やコンテンツ制作など、自分で取り組めそうなところから提案してみてください。

クライアントに付加価値を提供したり、他の制作者と差別化したりして、継続的な依頼につなげていきましょう。
