STEP3:保守管理

ホームページ公開後によくあるトラブル7つと対応方法

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今回は、ホームページ公開後に発生しやすいトラブルと、その対処方法について解説します。

ホームページ公開後によくあるトラブルは次の7つです。

ホームページの公開直後は設定漏れや見落としによって、さまざまなトラブルが起こりやすい傾向があります。

これらのトラブルを事前に理解し、公開前のチェックリストとして活用することで、公開後のトラブルを防止できます。

目標:公開後に起こりやすいトラブルとその対処方法を理解し、ホームページを運用できること

トラブル1. 公開直後にセキュリティ警告が表示される

警告表示

サイトを開いたときに「保護されていない通信」といった警告が表示される場合は、SSL(https化)が反映されていないことが主な原因です。

SSLとは?

Webサイトとユーザー間の通信を暗号化する技術のことです。

これを設定することで、個人情報やクレジットカード情報などの重要なデータが第三者に盗み見られたり、改ざんされたりするリスクを防げます。

SSL設定の反映に時間がかかることもありますが、そもそも設定を忘れているケースもあります。

SSL設定ができていない場合は、契約しているサーバーの管理画面からSSLの利用設定を「ON」にしてください。

ConoHaWING管理画面

トラブル2. お問い合わせフォームからメールが届かない

お問合せフォーム

お問い合わせフォームからメールが届かない場合は、迷惑メールへの振り分けやフォームプラグインの設定ミスが原因となっていることが多いです。

送信側・受信側それぞれで、次の項目をご確認ください。

受信側で考えられる原因

  • 迷惑メールフォルダへの振り分け
  • ドメイン設定
  • メールサーバーの容量

送信側で考えられる原因

  • メールアドレスの入力ミス
  • サーバー設定の不備(Webサイトのドメインと送信元メールアドレスが異なる)
  • 認証設定の不備(SMTP認証の設定を行っていない)

これらを確認しても解決しない場合は、プラグインの設定を見直してみてください。お問い合わせフォームの設置方法については、こちらの記事をご覧ください。

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トラブル3. URLをクリックすると404エラーになる

エラー表示画面

URLをクリックした際に「404 Not Found」が表示される場合は、リンク先のURLが正しく設定されていない可能性があります。

404エラーが起きる主な原因
  • リンク先URLのスペルを間違えている
  • ページ移動・削除後にリンクが更新されていない
  • パーマリンク(URLスラッグ)を後から変更している
  • リンク先ページが「下書き」「非公開」になっている

リンク切れを効率的に検出するには「Broken Link Checker」というプラグインを活用するのがおすすめです。

Broken Link Checkerは、サイト内のリンクを自動でチェックし、リンク切れが発生している箇所を通知してくれるツールです。

Broken Link Checker

リンク切れがある状態を放置してしまうと、ユーザーが目的の情報にたどり着けず離脱につながるため、定期的に見直しましょう。

トラブル4. サイトの表示速度が遅い

サイトの表示やページの遷移に時間がかかる場合は、主に次のような原因が考えられます。

サイト速度が遅くなる主な原因
  • 画像サイズが大きすぎる(画像を圧縮していない)
  • プラグインを必要以上に導入している
  • サーバーの処理能力が不足している
  • キャッシュの設定をしていない

ページを開くまでに時間がかかると、ユーザーの離脱につながります。

また、表示速度はSEOの評価にも影響するため、表示が遅い場合は早めに改善することが大切です。

表示速度の改善については、こちらを参考にしてください。

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JIN:R向けの解説ではありますが、表示速度を改善する基本的な考え方はどのテーマでも共通しているため、OLTANAにも活用できます。

トラブル5. Googleに表示されない(インデックスされない)

Google検索

ホームページの公開直後は、Googleの検索結果に表示されないことがよくあります。

検索エンジン(Google)がホームページを認識し、検索結果に反映されるまでには、一般的に数時間〜数日かかるためです。

ただし、設定に不備がある場合は、いつまで経っても検索結果に表示されません。設定内容については、次の項目をご確認ください。

インデックスされない主な原因
  • robots.txtでクロールのアクセスを拒否している
  • noindexの設定をしている
  • canonicalタグの指定に誤りがある

インデックスされているかは、Googleサーチコンソールで確認できます。

サーチコンソールでの確認方法や、インデックスされない原因については、以下の記事を参考にしてください。

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トラブル6. リニューアル後に検索順位が落ちる

ホームページをリニューアルした直後は、一時的に検索順位が下がることがあります。

サイトの構造やコンテンツが変わることで、Googleの評価が安定するまでに時間がかかるためです。

ただし、設定やサイトの構造に問題がある場合は、順位が回復しないケースもあります。特に次のような点は、順位下落の原因となるため、注意しましょう。

検索順位が下がる主な原因
  • URL変更後にリダイレクトを設定していない(旧URLの評価が引き継がれていない)
  • noindexタグが設定されたままになっている
  • 重要コンテンツを削除している

多くの場合、Googleがサイトを再評価しているために起こる、一時的な順位変動です。

リニューアル後の順位変動について詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

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トラブル7. スパムにより、お問い合わせが急に増える

reCAPTCHA

お問い合わせフォームのスパム対策をしていない場合は、ボットによるスパム攻撃を受けることがあります。

スパムが増えると、必要なお問い合わせを見落としてしまうこともあるため、早めに対策を行いましょう。

スパム対策としては、Googleが提供する「reCAPTCHA」の導入がおすすめです。

reCAPTCHAの設定方法については、こちらの記事をご覧ください。

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ホームページ公開後のよくあるトラブルまとめ

ホームページ公開後は、設定の漏れや見落としによって、思わぬトラブルが発生しがちです。

今回紹介したよくあるトラブルを事前に把握し、公開前の点検リストとして活用すると、公開後のトラブルを減らせます。

また、ホームページ公開後は、定期的な見直しも重要です。ユーザーにとって使いやすいサイトを維持し、クライアントへの価値提供にもつながります。

日々の運用で改善を繰り返し、ユーザーやクライアントが安心して使えるホームページを作成していきましょう。

困ったら相談してみよう!

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