STEP2:応用編

予約機能を入れる2つの対応方法

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今回は、ホームページ制作の「予約機能の導入方法」について解説します。

美容室やサロン、スクールなどを運営しているクライアントの場合、予約機能をホームページに組み込みたいケースが多いです。

特に新しく予約機能を追加する場合は、制作者側にとっては報酬アップのチャンスにもなります。

この記事では、予約機能を入れる2つの方法と導入時のポイントや注意点を紹介します。

クライアントへの追加提案ができるように、ぜひ最後までご覧ください。

目標:予約機能の導入方法を理解し、案件に合わせて最適な提案ができること

ホームページに予約機能を入れる2つの方法

ホームページに予約機能を入れる方法は、主に2つあります。

店舗型ビジネスやスクールでは予約機能が必須となるケースが多いです。

ホームページとの連携や予約機能を追加できるようにしておくことで、クライアントに追加提案ができます。

方法1. LINE公式アカウントの拡張機能を入れる

1つ目の方法は、LINE公式アカウントを作成して、予約機能を使える拡張機能を追加する方法です。

総務省の調査によると、調査対象は明記されていませんが、LINEの利用率は2014年の約55.1%から2024年には94.9%に上昇しています。

また、60代では2014年の11.3%から2024年には91.1%へと大幅に増加しており、LINE予約を活用することは幅広い世代にとって使いやすい機能だと言えます。

LINE拡張機能を使うメリット

引用:LINEマーケットプレイス

LINEの拡張機能を使った予約システムは、多くのユーザーにとって馴染みのあるSNSのため、登録のハードルが下がります。

他にも、店舗側には次のようなメリットがあります。

LINE拡張機能のメリット
  • 予約日のリマインダーが送信できるため、無断キャンセル防止につながる
  • メッセージ配信やクーポン発行など、集客・リピート施策がLINEで完結する
  • 決済や顧客管理まで対応できるサービスもある

複雑な機能までは対応できませんが、比較的簡単に導入できるため、小規模店舗や個人サロンにおすすめです。

LINE拡張機能のデメリット

LINEで予約機能を導入する場合は、まずLINE公式アカウントの登録が必須となり、初期設定がやや複雑に感じることがあります。

特に予約機能の追加やアカウント情報の設定などには、ある程度のLINE構築に関する知識が必要となります。

また、アカウント自体は無料で開設できますが、予約システムを利用できる拡張機能は有料なため、導入前にクライアントと一緒に料金プランを確認しておくと安心です。

代表的なサービス例

引用:L Message(エルメ)

LINEで使える代表的な予約機能は、次のようなものがあります。

LINEの予約機能
  • L Message(エルメ):LINEに予約受付・決済・顧客管理を追加できる拡張ツール
  • リピッテ:LINE予約とWeb予約を連携でき、リマインダー機能付き

他にも数種類の拡張機能があるので、気になる方はLINEマーケットプレイスから探してみてください。

👉 LINE拡張機能を使った予約機能の入れ方については、こちらを参考にしてください。

方法2. 専用の予約管理システムを入れる

2つ目の方法は、専用の予約管理システムを導入する方法です。

Webサイトに専用の予約ページを設置でき、スタッフごとのシフト管理や複数メニューの設定など、本格的な予約管理に対応できます。

ただし、LINE拡張機能に比べると導入コストや設定工数は大きくなります。

専用の予約管理システムを使うメリット

専用の予約管理システムは、機能が豊富なため、店舗側にとって便利な点が多いです。

専用の予約管理システムのメリット
  • カレンダー連携により、スタッフごとのスケジュールも管理できる
  • 顧客管理機能があり、来店履歴や顧客情報を簡単に整理できる
  • 自動メール通知機能で予約のリマインドができるため、対応漏れを防げる

予約管理システムは、特に複数スタッフが在籍する大規模店舗やスクールなど、多くのお客様を管理するケースに向いています。

専用の予約管理システムのデメリット

専用の予約管理システムのデメリットとしては、まず初期費用や運用コストが高くなります。

また、機能が多い分、初期設定や操作方法などに慣れるまでは運用に時間がかかることもあります。

小規模店舗や個人サロン向けの予約管理システムもありますが、必要な機能とコストのバランスを確認した上で導入を検討しましょう。

代表的なサービス例

引用:STORES

予約管理システムの代表的な例としては、以下のようなものがあります。

予約管理システムの代表例
  • STORES予約:無料プランがあり、基本的な予約機能を使える。LINE連携や決済機能にも対応している
  • RESERVA:幅広い業種に対応できるサービスで、顧客管理や分析機能が充実している

会計やPOSレジと連携できるサービスも多いため、店舗の運営フローに合わせて選ぶと、業務効率化の面でもおすすめです。

予約機能を選ぶときのポイント

予約機能を導入するときは、店舗の規模や集客経路などを考慮したうえで選ぶことが大切です。

LINE拡張機能専用の予約管理システム
店舗の規模主に小規模店舗・個人サロン向け主にスタッフが多い店舗・スクール向け
集客経路LINE公式アカウントに誘導するLINE広告・QRコード配布と相性が良いInstagramのプロフィールリンクやHPからそのまま予約画面に進める
特徴予約・リマインダー・クーポン配信などLINE内で完結できる専用Web予約ページを持てる予約管理に関する機能が豊富

予約システムを提案する際は、既存の業務フローや会計システム・POSレジなど他のサービスとの連携までヒアリングしましょう。

予約システムが店舗の運営フローと合っていないと、使いづらくなってしまう可能性があります。

予約機能を導入するときの注意点

予約機能を導入する際は、次のポイントを確認しておきましょう。

予約機能の注意点
  • 無料プランの制限
  • LINEや他のSNSとの連携可否
  • サポート体制
  • 顧客側の操作性
  • 自社業務との相性

予約機能の導入は制作側が行っても、その後の運用はクライアントが担うケースが多いため、店舗側が使いやすいサービスを選ぶことが大切です。

また、制作後に運用サポートや点検を引き受けて、保守契約を提案するのも一つの方法です。

保守契約を結ぶと、継続的な収入源にもなるため、作業時間や報酬をすり合わせて検討してみてください。

👉 保守契約について詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

予約機能を入れる方法まとめ

予約機能を導入する方法は、主に2種類あります。

いずれの場合も、導入前に機能やコスト、既存業務との相性を確認し、クライアントが運用しやすいシステムを選ぶことが大切です。

ホームページ制作と同時に予約機能を提案できれば、制作単価のアップや保守契約による継続収益にもつながります。

予約機能の追加方法をマスターして、積極的に提案してみましょう。

困ったら相談してみよう!

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