STEP4:案件受注

【STEP4】案件を受注してみよう|はじめての仕事獲得ガイド

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Web制作のスキルを身につけたら、いよいよ次は「案件を受注する」ステップです。

とはいえ、営業経験がないと「どうやって仕事を取ればいいの?」と不安になる方も多いはず。

このSTEPでは、営業マインドの整え方から、未経験者でも案件を獲得できるように解説します。

目標:初めての営業〜受注までの流れを理解し、自信を持って提案・対応ができるようになること

営業マインドを鍛えよう

案件に必要なのは、「営業マインド」を鍛えることです!

なぜなら、営業マインドを整えていないと、案件が受注できないからです。

案件が受注できなかったら、いくらホームページをきれいに作れても、稼ぐことができないですよね。

営業=相手の悩みを解決すること

まず、営業は「押し売り」ではありません。

「相手の悩みを解決する手段を提案すること」こそが営業の本質です。

 その意識を持つだけでも、営業に対する苦手意識は大きく和らぎます。

とはいえ、営業を始めたばかりの人は「断られるのが怖い」「自信がない」と感じることも多いはず。

そこでまず大切なのは、「数を打つこと」なんです!

成約率は1〜3%が目安

以下のツイートにもあるように、営業の成約率は一般的にとても低めです。

営業件数面談数成約数成約率
100件3件1件1%


成約率は1〜3%程度が一般的です。

  • 断られるのが普通だと理解しておくことで、メンタルが安定。
  • 自分の提案が悪かったのではなく、タイミングや相性の問題も大きい。


私自身もメール営業は、

「100件送って、面談が3件、そのうち1件が成約。」

というイメージです。

実際に送られてきたおことわりメッセージです

こんなお断りのメールは、100件以上受け取りました笑

現在では5%程度にはなりました。

ただ、それでも100件送り95件はおことわりされています

断られる回数が圧倒的に多いことを知っておきましょう。

これだけでも知っておくことで、「はぁ、また断られた・・・ショック」とならなくて済みますよ!

営業パターンを知ろう

営業には、大きく分けて「攻めの営業」「待ちの営業」の2種類があります。

どちらにもメリット・デメリットがあり、自分の状況に合わせて使い分けましょう。

攻めの営業:自らアプローチするスタイル

クラウドワークス
引用:クラウドワークス

「攻めの営業」は、成約までのスピードが早い一方で、ある程度の行動量が必要です。

ただ、数を打てば実績につながる確率も高まるので、初心者にもおすすめです。

代表的な方法は以下の通りです。

攻めの営業
方法特徴
クラウドソーシング案件数が豊富。未経験OKの案件も多い
(例)クラウドワークス、ランサーズ
オンラインコミュニティ仲間づくりと同時に営業ができる。
信頼関係も築きやすい
店舗・地元の事業者地域に密着した案件が取れる。
顔が見える安心感がある
知人・友人からの紹介信頼ベースで話が進みやすく、最初の一歩にぴったり
異業種交流会幅広い業種の人とつながれる。
会話の中からニーズが見える。

実績がないうちは、攻めの営業が9割以上のイメージですね。

最初は、知人・友人に声をかけてみるのがおすすめです。

待ちの営業:仕組みを作って問い合わせを待つ

ランサーズ
引用:ランサーズパッケージ出品

行動量は少なく済みますが、仕組みを作るための準備が必要になります。

代表的な方法はこちらです。

待ちの営業
方法ポイント
ココナラでの商品出品スキルを商品化。
見た目や説明文が売上を左右する
ランサーズのパッケージパッケージ化で検索で見つけてもらいやすい
SNSでの実績投稿自分の取り組みを発信し、興味を持った人から声がかかることも

出品しておけば、お問い合わせが来るかも知れません。

自分がやれることはすべてやっておきましょう!

私自身もこれまでに、さまざまな営業方法で案件を受注してきました。

  • ココナラでの商品出品からの受注
  • 宿に泊まった際、オーナーと話して受注につながった
  • オンラインコミュニティで知り合い、後日リアルで会って受注につながった

最初の受注案件としては、「知人・友人からの紹介」は一番の近道だと感じます。

お互いに気心が知れている分、やり取りもしやすいですね。

提案文(営業文)を作成してみよう

営業活動をする上で欠かせないのが、提案文(営業文)のクオリティです。

特に意識しておきたいのは以下のポイントです。

  • 相手が抱えていそうな悩みを想定して書く
  • 簡潔な自己紹介と、過去の実績(なければ熱意や対応力)を伝える
  • なぜ自分に依頼するのがベストか、根拠を示す

ただ、初心者のうちは「何をどう書けばいいのか全然わからない…」という方も多いと思います。

そんな方のために、営業文のテンプレートや受注率を上げるポイントをまとめています。

あわせて読みたい
案件提案文の書き方(受注率を高めるテンプレ付き)
案件提案文の書き方(受注率を高めるテンプレ付き)

まずは「完璧な文章」を目指さなくて大丈夫です。

少しずつ、改善しながら提案文を育てていきましょう!

受注につながる営業3つのコツ

営業の成果を上げるには、「数を打つ」だけではなく、ちょっとしたコツを押さえていきましょう。

以下の3つです。

コツ①:相手のことをよく調べてから提案する

結論として、「事前に相手の情報をリサーチして提案するだけで、成約する」ことがあります。

相手に「この人はちゃんと自分のことを調べてくれている」と思ってもらうだけで、提案の印象は格段に良くなります。

クライアントにとっては、自分のために調べてくれたことが嬉しいんですよね!

コツ②:実績が少ない場合は「熱意」でカバー

実績がない状態での営業に自信が持てない方も多いです。

実は誠実さや丁寧な対応こそが武器になります。

特に初心者のうちは、

  • レスポンスの早さ
  • 丁寧な言葉遣いとやりとり
  • 相手目線で提案内容を組み立てること

を意識することで、信頼されやすくなります。

「安心して任せられそう」という印象を与えるだけで、成約につながることも珍しくありません。

コツ③:返信が来ない場合は「軽めのリマインド」も有効

「提案を送ったのに返信がない…」というのはよくあることです。

ですが、すぐに諦める必要はありません。

2〜3日経っても返事がなければ、

  • 「先日ご提案させていただいた件、いかがでしたでしょうか?」
  • 「もしご不明点があれば、お気軽にご相談いただけたら嬉しいです」

といった、相手に負担をかけないリマインドを1通だけ送ってみるのがおすすめです。

意外とそこからやりとりが始まることもあります。

実際に営業してみよう

じゃぁ実際に営業してみましょう!

えぇ〜! 本当に営業するってなると、不安だし緊張しちゃいます・・・

そこでおすすめなのが、「待ちの営業」と「攻めの営業」の両方を小さく試すことです。

自分の商品を設定しよう(待ちの営業)

ココナラ
引用:ココナラ

ココナラのようなスキルシェアサービスでは、商品ページの印象で判断されることがほとんど。

だからこそ、「誰に」「何を」「どう提供するか」を明確に伝える工夫が必要になります。

たとえば、以下のようなポイントが効果的です。

  • 得意な分野をしぼって出品する
  • サムネイル画像をしっかり作り込む
  • 初回は価格をやや抑えて受注につなげる

こうした細かい調整によって、見込み顧客からの信頼を得やすくなります。

待ちの営業方法は、以下の記事で詳しく解説しています。

あわせて読みたい
【完全版】クラウドワークスで営業してみよう(攻めの営業)
【完全版】クラウドワークスで営業してみよう(攻めの営業)

声を掛けてみよう(攻めの営業)

ランサーズ
引用:ランサーズ

クラウドソーシングやSNSでの提案も、慣れてくれば強力な武器になります。

最初は緊張するかもしれませんが、以下のように取り組んでみましょう。

  • 1件ずつカスタマイズしすぎない(気軽に送る)
  • 10件ほど送って、徐々に改善していく

数を打つだけでなく、「相手と会話が始まるか?」をゴールにすると気持ちもラクになります。

具体的な営業方法は、以下をご覧ください。

あわせて読みたい
【完全版】クラウドワークスで営業してみよう(攻めの営業)
【完全版】クラウドワークスで営業してみよう(攻めの営業)

ただ、本当に案件を受注するとなると、結構怖いです・・・

そんなあなたに、案件を受注する際に大切なマインドがあります!

特に、一歩踏み出せない方にはしっかり覚えておいてください。

あわせて読みたい
案件を受注する際のマインド(一歩踏み出せないあなたへ)
案件を受注する際のマインド(一歩踏み出せないあなたへ)

返信・お問い合わせがきたら

営業の先にある最初の関門が、「返信」や「お問い合わせ」です。

ゴールは“案件を獲得すること”ではなく、クライアントの話を聞くことです。

やりとりのポイント3つ
  • 返信は早く、丁寧に
  • 不明点は遠慮なく聞く(確認漏れがトラブルの元)
  • 金額・納期はあいまいにせず、必ず明記

ヒアリングのコツ

  • 「どうしてHPが必要になったのか?」という1問を深掘りする
  • 状況を丁寧に聞きながら、関係構築にフォーカスする
  • テキストで完結しそうな場合は、ヒアリングシートを渡すのもOK


このフェーズでは、クライアントの“本当の困りごと”を引き出すことが何より大切です。

STEP2で紹介している「ヒアリングの進め方」の内容も参考にしてみてください。

あわせて読みたい
ヒアリングの進め方
ヒアリングの進め方

実際にココナラで受注した際のやりとり

私がココナラで初めて受注したとき、いきなり商品を購入してもらうパターンでした。

最初のやりとりを公開するので、「あぁ、こんな感じでやりとりするのね」とイメージを持ってくれたら嬉しいです!

クライアントとのやりとりで気をつけるべき点

クライアントとのやりとりは、ただの「会話」ではありません。

信頼関係を築くための大事なコミュニケーションの場です。

やりとり次第で、継続案件になることもあれば、途中で不信感を持たれることもあります。

プラスを積み重ねるというよりは、マイナスを減らすというイメージですね。

気をつけたい3つのポイント

  1. 返信は早めに。遅れる場合は一言伝えるだけでも印象が変わります。
  2. 相手に負担をかけない。
    質問は具体的かつ答えやすくするのがコツです(参考:質問のコツ)。
  3. できること・できないことを明確に。正直に伝えつつ、背伸びするチャレンジはOK。

ここで、3つ目の「背伸びするチャレンジはOK。」について具体例を入れて説明します。

背伸びするチャレンジを恐れずにしてみよう

たとえば、「予約機能を入れてほしい」と言われたケース。

これを一から自作するには高いスキルが必要で、初心者にはかなりハードルが高いです。

でも、そこで「できません」と断るのではなく、「別の方法で実現できないか」を考えましょう。

私も、最初に「予約機能がほしい」と言われたときは、どうすればいいかわかりませんでした。

少し時間をもらって調べた結果、「予約システムを導入する方法」であれば対応できると判断しました。

※例えば、以下のようなSTORESですね。

引用:STORES

クライアントにツールを提案し、実際に実装しました(参考:予約管理機能の解説ページ)。

ポイントは、すべて自分でやろうとしないこと。

ツールやサービスの力を借りれば、十分に実現可能な提案ができます。

ただ、そもそもこれらのツール自体を知らないと提案できないですよね。

よって、今はAIで聞いたり、実際にホームページ制作をやっている先人に聞きましょう。

よくある質問

それでは、よくある質問に回答していきます!

①営業なんてやったことないのですが、自分にできるでしょうか?

はい、大丈夫です。

営業は「売り込むこと」ではなく、「相手の悩みを解決する手段を提案すること」です。

最初から完璧な提案や成果を求めなくてもOK。数を打ちながら経験を積んでいきましょう。

誰でも最初は初心者です! どんどん失敗して、一人前になっていきましょうね!

②実績がないと受注できませんか?

実績がなくても受注できます。

その代わりに、以下の点を意識して提案を工夫してみましょう。

  • 熱意が伝わる文面か
  • 丁寧なコミュニケーションができているか
  • 小さな制作物でも見せ方を工夫しているか

ただ、「STEP1の自分のサイトで作ろう」でつくったサイトが、あなたの実績になりますよ!

③提案文って何を書けばいいのかわかりません…

提案文には「型」があります。

このSTEPでは概要だけ触れ、詳しくは別の記事で紹介しています。

まずは「相手の悩み+自分ができること」を簡潔にまとめましょう。

あわせて読みたい
案件提案文の書き方(受注率を高めるテンプレ付き)
案件提案文の書き方(受注率を高めるテンプレ付き)

④どの営業方法から始めればいいですか?

まずは「自分に合ったもの」「ハードルが低いもの」から始めてOKです。

  • 話すのが苦手 → SNSやココナラで待ちの営業
  • 知り合いが多い → 知人への声かけ
  • 数をこなして慣れたい → クラウドソーシングの提案送付
最初は、友人や知人に声をかけてみるのがおすすめです!

⑤ヒアリングって何を聞けばいいの?

「なぜホームページが必要なのか?」という問いを深掘りするのが基本です。

【例】

  • どんな目的で使いたいのか?
  • 今あるサイトの不満点は?
  • どんなお客さんに見てほしいか?

このあたりの詳細は「STEP2:ヒアリングの進め方」で解説しています。

あわせて読みたい
ヒアリングの進め方
ヒアリングの進め方

まとめ:案件受注して0→1を達成しよう

営業は「売り込むこと」ではなく、相手の課題を解決することです。

最初は断られて当たり前。1件取れれば、自信と実績が一気に増えます。

意識したいのはこの3つ。

  • 相手の悩みを理解して提案する
  • 提案文を少しずつ改善する
  • 数をこなして成功パターンをつかむ

「攻めの営業」で行動し、「待ちの営業」で仕組みを育てる。

この2つを続ければ、仕事はどんどん安定していきます。

焦らず一歩ずつ、まずは最初の1件を目指しましょう!

困ったら相談してみよう!

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